ソーシャルネットワークに潜む不安と悪意、映画「共犯」を観る

 

 

あらすじ:

 

いじめ、誤解、不安、独り。

 

或る日、少女が道で倒れていた。ビル5階から落下したようだ。そこに、偶然、同じ学校の生徒が通りかがる。警察は、自殺のように判断していた。

 

通りがかった生徒は3名居て、その後、事件をきっかけに仲が良くなる。彼女の死は、「いじめ」によるものだと判明していく。生徒たちは、学校でカウンセリングをしたりするのだが、次第に「真相」を追究しようと考えるのだった・・・。

 

 

感想:

 

偶然、事故の現場に居合わせた「3名の男子」が主人公で、ドラマテックに展開していく。彼らも、また「孤独」の中で、生きているようだった。

 

少女の「飛び降り自殺」という場面から、話はテンポ良く進み面白い。

 

少女を「いじめ」ていた犯人と思われる女子をソーシャルメディア等を駆使して探し当てる。そして、復習という感じで、森に呼び出して、「自殺者のマネキンを製作し、驚かせる」。

 

しかし、そこで話が終わらない。

 

3名の男子は「成功」したという実感で、はしゃぐ。森の近くにある水辺で、水の掛け合いなどして楽しむ。だが、そこで「事故」が起こる。3名のひとりが、溺れてしまい死亡。

 

残り2人のうち、ひとりは不良で、事態を隠している。そのため、学校では「彼がいじめて、殺した」と噂される。

 

そして、話が展開するが、「不良と、もうひとり仲間がいて、いじめていた」となっていく。そこは、事実ではなく、3名は少女の事故から、友人を得たということで、嬉しい様子だった。

 

物語のラストに、初めの「少女の事故の真相」が判明する。この辺も含めて、「心の内」という、心理が明らかになるのですが、とても、描写やストーリー展開の仕方が盛り上げてくれる。

 

ミステリアス、そして、少々グロテスクという表現を使いますが、面白い作品でした。おそらく、中国の映画だと思います。「Double Edge Entertainment」という所の製作でしょう。また、出演者のビジュアル面において、レベルが高いように思えた。

 

 

 

 

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