新幹線殺傷の被告 初公判の法廷
ニュースを流して読んでいたら、なかなか興味深いものがありました。
いくつかの注目点があった。
- 新幹線の中での殺人事件、そして、止めに入った男性が死亡する
- 容疑者の生い立ちとして、ホームレス・無職、窮境の家族関係
- 刑務所に入りたかったという動機
- 再犯予告とも云える態度や精神状態
【転写記事】
「見事に殺しきりました」。
これが、新幹線殺傷事件の被告が、28日の初公判で発した言葉だった。
2018年6月、神奈川県内を走行していた東海道新幹線「のぞみ」の車内で、女性客らが刃物で襲われ、止めに入った会社員の梅田耕太郎さん(当時38歳)が殺害された事件。
殺人などの罪に問われている小島一朗被告(23)の裁判員裁判が28日、横浜地裁小田原支部で開かれた。
裁判長「名前は?」
小島被告「名前は小島一朗です」
裁判長「起訴状では、住所不定無職となっていますが?」
小島被告「事件の前、半年間はホームレスをしておりました」上下スエット姿で入廷し、裁判長の質問に淡々と答えた小島被告。
新幹線の車内で、窓際の隣の席に座っていた女性と、通路を挟んで座っていた女性をナタで切りつけ殺害しようとした殺人未遂と、止めようとした梅田さんの首などを突き刺し、殺害した罪などに問われている。
起訴内容について問われた小島被告の口をついて出たのは、信じられない言葉だった。
「わたしは窓際にいる人を殺そうとしましたが、残念にも殺し損ないました。わたしは、止めに入った人を見事に殺しきりました」などと話し、起訴内容を認めた小島被告。
検察は冒頭陳述で、動機について、「刑務所に入るために計画した無差別殺人だ」と主張。
直接のきっかけとして、養子縁組をしていた祖母が、事件およそ3カ月前にかけた電話を勘違いしたことをあげた。
検察によると、家出していた小島被告がなかなか帰ってこないことを心配した祖母が電話で、「いない存在だと思えばいいのかな」と話したことを、小島被告は「養子縁組を解消する」という意味にとらえてしまった。
その結果、刑務所に一生入れるような重大な犯行を起こそうと考えるようになったと指摘した。
28日、法廷で、犯行に使ったナタやナイフを見せられた小島被告。
ナイフについて、「もういらないか?」と聞かれると、「(ナイフは)曲がっておりますし、有期刑になって、また出所したら、人を殺すハメになり新しいものを買うので、それはいりません」と答えた。
出所したら、また殺人を犯すと発言。
小島被告に襲われ、けがをした女性は、供述調書で「命をもって償ってほしいし、外に出てきてほしくない」などと訴えた。
裁判は29日以降も続き、12月18日に判決が言い渡される予定。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20191128-00428061-fnn-soci
この事件があったときに、電車内の防犯について論議されていたのを覚えています。その後、新幹線の様子は変わったのだろうか?
そして、良くあるケースの事件に思えるが、こういった「刑務所に入りたいから」「生活の場が無いから」のような動機で、刃物で傷害を起こす。また、類似して「死にたいから」などの理由もありそう。
このようなケースで、事件を起こして被害者は悲しみに震えているだろう。過去の判例とかはどうだったのか気になる所です。
また、恐らく直接の原因は、「自身の存在否定」にありそうだ。内容を読む限り、「いない存在」という言葉でダメージを受けていそう。
次に、事件後の精神状態として「反省」という形が見受けられない。
更に事件に関連したことで、「暴れている方を止めようとして死亡」というのがみられる。余計な正義心で、しゃしゃり出る。なんて表現してよいかアレだから控えておきます。
いろいろな点で少し注目したニュースです。
ただハッキリとした視点で考えると、いかなる理由があろうとも正当化できない行為です。また、防犯という面で、個人の自衛の手段も考えていくことが課題ですね。
2019.11.28