可能性は存在しない

【前書き】

カエサルだったか、「私は見た、私は知った、私は勝利する」

 

【複雑な定義】

「可能性」とは、物事が実現できる見込みを表す言葉。主に、ここで挙げられるのは、哲学と論理学の分野になります。

哲学は人間が理性によって求められる事柄だったり、歴史や人生の経験から来る結果を表すことが多い。また宗教的側面を持つこともある。

逆に論理学は、科学的な側面を持ち、物事の成り立ちを説明するときに用いられる思考の流れや法則を明確にしていく手段である。

 

可能性を論理学的に説明していくと、現在・過去・未来と時間軸の流れで考えられる。同一律で、「全ての人間には希望がある」「全ての人間には希望があった」「全ての人間には希望がやってくる」

更にいうと、「可能性はある」この命題に対して、排中律があり、「可能性はある」「可能性はない」のどちらかとなる。

つまり、在るか無いかの論理的思考で、上記は、同一律、無矛盾律を説明している。これは数学的にいうと「期待、予想、見通し」といった言葉になるでしょう。

同一性の法則:
無矛盾律「可能性があると同時に、可能性が無い、という事象はありえない」
排中律「全ての事象は、可能性を持つか、持たないかのどちらかである」

また、パラドックスの法則:
正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から考察して、受け入れがたい結論が残ることがある

命題に沿うと、未来に居ないのに、「未来に可能性がある」と説明できるものなどが該当するパラドックスです。面白いのが、哲学的にみても、論理学的にみても、結論が同じという場合があるところです。

アリストテレスが推論の規則として「三段論法」が有名で、大前提(述語)、小前提(主語)、そして結論(結果)が流れとして論証の繋がりを示す。

希望は未来(大前提)
希望はある(小前提)
よって、希望は未来にのみ存在する(結論)

 

【無矛盾律】

仮に、物事の構成する要素として正しい形式があるとすると、それに対して説明の付かない要素を含む形式が混ざったりしていることもあります。それが矛盾で、その他に排中律(排他的理論)と組み合わせて説明を指し締めることがある。

それらを用いて、結果や結論を見つけ出すことが最終的な役割です。つまり、論理的に矛盾のない道筋も重要であるが、その指し示す結果が貴重になることもあります。

 

【その他、参考】

言葉で表すと複雑な文章ですが、コンピューターなどのプログラムで表現しますと判りやすい。

 

ルーチン(同一性の法則):

1)スタート

2)次へ進む

3)未来があるならAへ、未来が無いならBへ

4)
A:希望がある
B:希望は無かった

5)結果として記録する、間違いがあれば(2)へ戻る

排中律:
記述する言語で、0か1でのみ読み取れる。つまり、表現される記号および数字は、ゼロかイチのみである。

無矛盾律:
ルーチンにおいて、番号が低いものから高いものへと順番が決められ流れるとする。(1→2→3→4→5)

結果(結論):
命令がルーチンに沿って、実行され「結果として記録する」ことが目的である。

 

2018.12.6

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