東京湾に浮かぶ #3
【前回までのあらすじ】
収入源を失って生活が脅かされるだけの毎日を過ごす。そして、東京湾に浮き上がる未来を見た。そこで、どことなく「政治」「社会問題」について触れていく。
【生産性の無い奴ら】
それは景気回復問題において、生産性(付加価値)という視点から保育・幼児の無償化を考えていた。
少し前にニュースで問題視された発言で「LGBTは生産性が無い」というトピックがある。※1
それは一定の方に対して、大きな怒りを巻き起こしたのは当然のことで、私が思ったのは「LGBTとは何ぞや」というものが第一印象だった。しばらく聴いていると、「性的マイノリティ」に関する内容という形で進行されていく。
つまり、言葉自身はレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル等の方を指していた。
本題に戻りますが、「生産性(付加価値)」を生まないというと、そうでもないように感じ、仮に子供が生まれなくても、社会貢献などを含めた間接的な役割において、付加価値が生じる、と私は考える。
もっとも、「子孫繁栄」という子宝に恵まれた人生は尊(とうと)い。ただ、論点になるのが「税金を使って支援する」という側面になるでしょう。
そこで、LGBTの方に対して、「何の支援をしているか?」「何の支援をしようと計画」があるのかについてが重要である、と考えます。
ここは推論になりますが、恐らく行政の支援対策で「生活費の控除」「医療費の負担」の問題になるように思われる。それは、”性的マイノリティである”ということで、生活できない・医療費が掛かる、というものを支援しようという内容になりそう。
とはいえ、思想や理念として、独身者や子供に恵まれない世帯、余命わずかな方々、または、LGBT等に対して「次世代の若者」を作ることができないことへの「生産性の無い」という政府意見ではない。
ただし、人事評価制度(付加価値論)等もあるので、少子高齢化に対しての「優遇度」は低いかもしれない。それにしても、この問題はAIDS(エイズ)のような社会にとってマイナス的な要因もあることも忘れてはいけない。更には、「性同一性障害 」という内容の論議もあり、医学的に解明されていない所も含む。
倫理的な仮題も含まれるが、基本は経済的指数で考える問題に思える。仮に倫理的な問題ならば、医師会や宗教家の判断になり、経済的な優先度ならば、政治家や経済学者が検討するのが正しい解決法に思う。元々、医学的見地のことですから、「民意」で決定するのは、的外(まとはず)れに感じる。
どっちにしても、「医療」「経済的貧困問題」等のように分けて考えることができそうだ。
※1「LGBT」は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を並べた略称。
2018.10.17