IT業界の職業

IT業界というと複雑で何をしているか判らないと思われる方もいます。そこで単純に区別してみました。

 

【 技術的な職業 】

  1. システムエンジニア(SE)・プログラマー(PG)
  2. ネットワーク系エンジニア
  3. クリエイター系(WEBクリエイター・マルチメディア系エンジニア等)

※ 経営管理に近い職種の「ITコンサルタント・セールスエンジニア」は除く。

大きく分けて上記の3つ作業の違いがあります。判りやすく挙げると、このようになります。

(1)クリエイト(創作):

システムの開発がメインで、「言語」を使用してパソコンと向き合う内容。

(2)メンテナンス(保守・管理):

主に「通信」を全般とした作業内容。

(3)デザイン:

WEBクリエイターやマルチメディア系の仕事で、音や映像、デザインを扱うことが多い。CADを使用した図面作製なども、この分野に入ることもある。

 

※ 事実上は会社の形態により異なり、社内SEだったり、マネージメントを含めたことをしたりする場合もあります。簡単には「クリエイト」「メンテナンス」「デザイン」と言える。※1

そのため、IT業(ネットワーク系)といっても、ビルメンテナンス(ビルメン)のようなチェック作業が主な場合も多い。

 

【 取り扱う言語など 】

  1. Ruby、C、C#、C++、Objective-C、Python、アセンブラ
  2. Unix系・LINUXの言語、シェルスクリプト、Windows系(MS-DoS等)
  3. JAVA、html5、Perl、PHP、フォトショップや3DCG系インタプリンタ(プログラム言語で書かれたソースコードのようなもの)

 

【業界としての分類】

(a)通信インフラ業界:

通信業、インターネットサービス業、クラウドサービス業などです。電気・ガス・水道のように、電線から繋がる光ファイバーを取り扱うことやサーバーの稼働率(トラフィック)を検査したり、個人情報も取り扱うデータベースの管理も含まれる。

(b)ハードウェア業界:

物理的な自動車から家電までの仕組みを生産する会社。電気系の回路図を用いた仕事。ゲーム界でいうと、「ソニーのゲーム機PS4開発」などです。

(c)ソフトウェア業界:

パソコンのゲームなどの開発、ソフトウェアデザイン、OSの設計、既存するハードウェア上での開発がメイン。判りやすくいうと「PS4のゲーム製作」などです。

 

【技術者のレベル】

  • 実務で必要な基本操作とシステム管理が行えるエンジニア
  • システム全体において、企画、導入、維持、トラブルシューティング、キャパシティプランニングができるエンジニア
  • 各分野の最高レベルの技術力を持つエキスパートエンジニア

 

大きく分けると、技術者のレベルも3段階にあり、「実務で必要な経験を持つ」「システム全体の管理・運営」「エキスパート」となるでしょう。※2

 

【 就業時間や職場環境 】

(1)システムエンジニア(SE)・プログラマー(PG)

フレックスタイムを含めた時間的に自由が利くケースが多い。また、1人1台のデスク&PCは用意される。プロジェクトの締め切りや工程管理は難しい場面もありそう。そして、転勤や職場移動は少ないと思われる。

(2)ネットワーク系エンジニア

勤務時間は、得意先や就業先に依存するように思える。また、夜勤のみもあるらしい。仕事場では、スマートフォンなどの持込は管理され受付で預けるケースも多い。そして、部署の配置替えや転勤・移動は比較的ありそう。

(3)クリエイター系

オシャレな仕事場で明るいイメージが多い。ウィンドウズ・LINUX系も多いが、MACを取り扱う場面もある。出勤時間は、自由度が利くかもしれない。また、作品や依頼の締め切りや工程管理は難しい場面もありそう。資料集めなども含めた出張等はあるかもしれない。出版会社と系列しているところも見かけます。

※分りやすく例えてます。

 

【未分類】

マネージメント、サポートセンター、著作権や法律など、直接コンピューターを扱わない「職種の名称・業務範囲」もあります。

  1. コミュニケーション能力
  2. 技術的能力
  3. マネジメント能力

 

(1)要件定義し、設計の業務をプレゼンテーションするような「コミュニケーション」を中心とした職業。コンサルタント業。(2)「技術的要素」を生かしたサービスで、システムエンジニア等。(3)マーケティングや経営管理に携わる部署。

※ 技術的要素(スキル)を活用するのが一般的に「IT系」と思われている側面もある。コミュニケーション能力やマネージメント・法律を中心としたスキルを活用する業種はエキスパートな場合が多い。

 

【その他】

社内SEや派遣制度を用いた契約制度もあって、雇用形態は様々です。

私の知るところでは、正社員の方と同じ環境で仕事をしている方がいて、雇用契約は正社員でなく、契約制のものだった。それは、その都度、その方に「外注」として仕事依頼をする形があった。

また、社内SEという「会社内のソフトウェア開発」をする方もいて、会社内のデータベース(パソコン)のチェックも彼の仕事のようだった。つまり、微妙に似ていても「役割分担」が異なるケースも多い。

会社構成でいうと、親会社・子会社・系列会社、そして派遣会社のようにあって雰囲気も異なる。当然、取引先や受注先(依頼先)もあります。

さらにいうと、株式会社だけでなく、独立行政法人や区官庁など公的機関も存在します。

 

※ 個人的にはCCNA,LPICなどを含めたCISSCO機材の保守管理しか専門にないのでご了承ください。

※1

また、技術職として「クリエイト」「メンテナンス」「デザイン」と分りやすく分類しています。

※2

エキスパートの上、教える人を教えるスーパーアドバイザー的なレベルもある。

 

2018.9.30

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