自作ビールを造る

こんばんは

「自作ビール」を作ってみました。今回は、自分で考えて試行錯誤する。

 

【考察】

1)ビールは麦から出来ている。だから、麦を炊いてからスタート。

2)古代ローマ時代からお酒として人々に慕われていた。つまり、古代の製法でも造れるだろう、という視点。

3)日本で日本酒や味噌を造るのに、「麹(こうじ)菌」を用いる。また、パンを膨らませるときには、「イースト菌」を使う。納豆の製作で用いる「藁(ワラ)」。つまり、細菌による発酵が必要。

4)温度を一定に保つ容器

 

【作ってみた】

麦を3kg用意してスタート。

はじめに「麦」を炊いて、麦ご飯のようにする。炊飯器は使わず、蒸してみた。そして、麹菌が無いので、今回はイースト菌を用います。

麦ご飯を冷ます(人肌程度の温度)、イースト菌を適量入れてみる。パンを製作する時と同じ分量にした。

用意した容器は4Lのポリタンク。梅酒のビンが良かったかも?容器はバイ菌の繁殖を防ぐため殺菌する。

イースト菌を入れて、8時間放置する。そして、搾り出して容器に入れる。これが、なかなかの力仕事です。

温度を保つために、アルミシートと保冷用の発泡スチロールに入れる。温度計を入れて様子を伺う。7~10日寝かせて、発酵と成熟を待ちます。

 

【結果】

炭酸が無いビールのようなモノが出来ました。麦酒なのか判りません。これを冷蔵庫に冷やして、一口飲んでみる。なんとも微妙な味わいでした。ビールというより、地酒の雰囲気。ウーロン茶割とも言えそう。また、手作りチーズなどと同じで、完成した量は少ない。本来は大きな漬物石のようなもので、時間をかけて搾り出すのだろう。もっとも、今回製造したものは少量で、例えるなら「麺つゆの素」のように3~5倍を薄めて飲むと良さそうでした。出来たのは、ビールの素かもしれません。

 

【分析】

発酵する媒体について考える。麹(こうじ)を入れると日本酒のようになるはず。発酵に関しては、イースト菌・麹菌・藁(わら)を用いることぐらいしか浮かばなかった。

味噌を作る場所を見たことがありますが、大きな樽があります。その樽の木に「細菌(酵母)」が付いて、発酵を促すと聞いたことがあります。

ワインは、ブドウの皮に含まれる糖が酵母菌になりアルコールを生成する。その場合、ワインを潰して、放置することでお酒が生まれます。同様に果実酒は簡単に作れます。

ビールも、もしかすると、麦を生のまま潰して細かくし、放置するとアルコールになるケースも考えられる。

その次にある、発酵や成熟を促す時間と温度。今回は水を用いて、気温よりやや低い温度で保ってみた。この辺も、もしかすると、酵母菌の住みやすい高めの温度ということもある。

その他では、天候による生成というか、麦を「日光に当てる過程」も必要なのかもしれない。

更に考えると、「小麦粉からもビールが生成できるのだろうか?」なども浮かびます。思いつくのは、麦に麹(こうじ)を使うと「甘酒」になりそう。

私には出来ないが、化学式を使用してアルコールを導くのが正攻法で良いのでしょう。

時間があったら考えてみよう。

 

【 画像 】

(上:自作ビール製作後イメージ)

(上:自作ビール製作後イメージ、上から)

(上:ポリタンク)

 

【科学】

その後、調べてみると、ビールは麦芽に含まれる酵素(アミラーゼ)によって糖化する。つまり、発酵する媒体は、麦の自身の麦芽であった。そして、果物酒についても、化学的には、果物の糖度(甘味)20度で、アルコール度数は約10%になる。甘い果物ほどお酒には良い理由はここにあった。つまり、発酵時に砂糖を加えるとアルコール度数の調整が出来そうだ。

 

2018.9.20

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です