台風の中、三つ峠

富士の山梨県側へ登山する。場所は「三つ峠」という所で、標高1785mと記されてます。おおよその位置は、富士山の麓(ふもと)の河口湖辺りになります。

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【アクセス】

東京のJR神田駅からJR中央線でJR高尾駅→JR大月→富士急大月駅(乗り換え)→三つ峠駅(富士急線)です。神田からは片道約2時間30分ほどになります。

三つ峠駅から登山道までは徒歩で行けます。「三つ峠駅ー山祇神社」という入り口に近い場所まで1.5km。駅から、住宅街と三つ峠グリーンセンターを抜けて進めます。

【2017年8月7日(月曜日)】

本日は登山というより「サバイバル」。豪雨の台風5号直撃の中で登山しました。自宅を出て、列車に乗って、大月を過ぎた辺りから雨模様。

駅に着き様子を見ながら登山口辺りまで行く。始めは思ったより「大降りな雨」という印象の中で進みます。駅からは舗装された道路で安心して、傘を差しながら行く。

やがて進むと、斜面の「舗装された道」ですら、川のように水が流れていました。その時は、それでも進める雰囲気があった。やがて本格的な登山道入り口に着くと、「まだまだ、行けそうだ」と感じる。そこで頂上目指して進みます。

GPSを頼りに一本道の分かりやすい場所まで行ける。しかし、山の状態は豪雨でホワイトアウトして視界が狭い。それは、遠方の景色は全く見えない状態だった。途中、進んでいくと、雨の中ではGPSが使い物にならなくなる。結果、川のような登山道を登ります。

今回は、下準備として全く調べていなかったのが裏目にでます。「入り口付近にある看板」を確認していたが、頂上までの時間やルートが書かれています。そのため、頂上まで2時間ぐらいと予想していた。

登りきっても、視界が無くホワイトアウト状態。標識が「三つ峠駅ー三つ峠頂上」のように、先を記していますが方向的に迷います。そこで進むと「三つ峠」と変わる、そんな雰囲気でした。

ここの山には歴史的な遺跡が多い。わたしは、大きな岩(屏風岩)があり、そこで休憩して、オニギリを食べます。

本当は、頂上に行ったら休憩するか様子をみて待機するつもりだった。しかし、「恐らく、ここが頂上だろう?」としか、この時は分からなかった。天候の変化で「行けそう」から「登ったけれど下りられない」と変わってきます。強風と豪雨で「これは台風かな?」と感じ、同じ場所で朝まで過ごすか迷った。朝まで、耐えても天候が回復する見込みもなく、食料も無い。

この日は、兎に角、台風の中、進みます。計画として、予定していた時間が来たので、やむなく下山する。

ここは「国立 富士自然公園」の一部みたいです。雰囲気が富士の樹海。私は川を下るように下山します。ルート的な距離感が全く無い状態で下り、帰りは思ったより距離があると感じます。

頂上を越えた辺りから、「崖(がけ)」という感じの場所があり、「道幅60cm程度で、横が崖」という箇所もあります。

帰り道は真っ暗でランタンを使用して、地面を照らしながら下山します。途中、蛍(ホタル)がいました。人生で2度か3度目ぐらいしか見たことのないホタルで感動です。

知らない場所だったこそ、サバイバル的で面白かった登山になりました。

最後に、必死に駅に向かうと、「運行されている列車はありません」と告げられる。仕方なく”東桂駅”まで行き、そこから乗り換えバスで大月を行くつもりだった。しかし、1時間ほど待機していると、鈍足運転で列車が臨時で動く。そして大月に着きます。

到着すると、そこではJR中央線が運休していた。「3番線は就寝専用の列車となります」といった感じのアナウンスが流れ、朝まで電車で仮眠をする貴重な体験をした。

想定外のことが楽しい1泊2日になった。

2017.8.7

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