日本映画「約三十の嘘」
あらすじ:
6人の詐欺師たちの「騙しあい」を描く作品。舞台は寝台列車の中で繰り広がれる。大金を手に入れて目的地まで電車で行く。そして、その大金を保管したトランクには、勝手に持ち去るように出来ないように鍵をかける。6人分の6個の鍵を使用しないとトランクは開かない。
電車が進む中で、心理戦が繰り広がれる。
感想:
前半は詐欺師たちの「舞台設定」を演出するために、緩やかに進行していく。この辺は、やや退屈ぎみで観ていました。後半に、お金の入ったトランクを開けるが、ジャガイモに掏(す)り替えられていて、現金は無い。大慌ての6人だ。しかし、移動している列車の中で、犯人は6人の中の誰かです。
裏切りと、裏切りが交差して、終盤に向かう。
前半の退屈さから、後半は面白みを増した。キャストは椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、等のメンバーです。ゆっくりと観るには良いテンポでストーリーが進みます。私は、昔の日本ドラマは、こんな感じだった…。と思い出します。作中である、音楽のクレイジーケンバンドは、久々に聴きました。
また、作品の中で「手品を披露する」場面があったが、手品の面白さにも興味を感じさせられた。タイトルの「約三十の嘘」は、ひとつの嘘を付くと関連して、30もの嘘を付かないと成立しない、というもの。