自己責任論 ー 助けてください これが最後のチャンスです
”安田氏らしき人物の身柄が解放され、トルコ政府に保護されたという情報がカタール政府から入った。”
それは2018年10月23日、緊急記者会見が世間を騒がしていた。
私個人のニュースの第一印象は、またシリアにてフリージャーナリストの事件というものだった。ここで「安田純平」氏について調べます。
【時系列】
- 2015年2月1日、後藤健二さん殺害「イスラム国」が映像を公開
- 2015年6月、安田純平氏は、シリア人ブローカーと共にトルコ南部からシリア北西部のイドリブ県に密入国後、21日を最後に行方不明となっている。
- 2016年5月29日、「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と書かれた紙を持った画像が公開された。
【自己責任論】
海外渡航については、基本的に「自国民の安全」を優先するのは第一であると思います。そこで私が思ったのは、「ジャーナリズム」「フリージャーナリスト」の点と、密入国しているところになります。
これが通常の海外渡航者で、ボランティアのために現地にいて拉致された、というと反応も変わるのでしょう。
とはいえ、ジャーナリズム(報道)の観点からすれば、言論の自由のように拘束されてはならない権利も存在するので「行くな」という設定も難しく感じます。
また、外務省の広域情報のホームページには、「シリアへの渡航は,どのような目的であれ止めてください。また既に滞在されている方は直ちに退避してください」と現在あります。
事件の性質上、もし仮に「密国」して、紛争等で空爆にあったりするケースも考えられるので、日本政府の対応についても考えさせられる。今回の政府対応は良くやってくれた、と感謝する点でしょう。
【非難】
「戦場に勝手に行ったのだから自己責任、と言うからにはパスポート没収とか家族や職場に嫌がらせしたりとかで行かせないようにする日本政府を『自己責任なのだから口や手を出すな』と徹底批判しないといかん。」
と、本人のtwitterにて記録が残っています。
このあたりの流れが、「自己責任のバッシング」を受けている感情的理由のひとつかもしれません。無事だったのだから、あまり責めないようにして欲しいと、個人的には感じます。拉致された経緯も1回ではなく、複数回あったと噂されており、見捨てられそうになっていたとも言われています。
人は「気遣い」「責任感」「優しさ」の3つを忘れてはいけません。
【身代金に関すること】
恐らく解決には、日本政府が「身代金」として提供している。この問題は「身代金」で、私が思うところは、国税を使用するのではなく「保険等」で解決できるようになると「非難も減る」と感じた。ただ、そうした形で「身代金を支払う」とテロリズムに拍車がかかるし、問題の解決とは言えなくなる。
また、重大な関心としては、「イスラム過激派の悪害」が日本人に絞られていくと予想以上に困まります。更には、表だった事件以上に、各国の被害者もいると推定できる。
2018.10.27